演奏中のピッチコントロール。ピアノも音程を変えられる!?

こんばんは、ふぅです。

最近、半音以下の微妙な音程の差を気にするようになりました。
腕試しならぬ耳試しとして、父のギターをチューニングさせてもらうことがありますが、なかなか難しいです。
今日は、楽器のピッチの正確さについてのお話です。

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ギターも演奏中にピッチを調整する

ギターのチューニングについて色々調べていたところ、こんな記事を見つけました。http://blog.livedoor.jp/atlastman/archives/37313061.html

気になる所を抜粋すると、

ギターとは、元々完璧な調律が難しい楽器だ。例えば開放弦でビッタリ調律してみても、違うフレットを色々押さえて確かめれば、ギターによっては結構ずれている。これは、ネックからボディにかけて、外気が触れる表の世界に、もろにナイロンやスチール弦がはられているからだ。そしてピアノ線などより非常に柔らかく作られているので、温度差で収縮の変化があったり、ネックも日々、反りかたが完璧に同じ日なんて無い

なるほど、やはり完ぺきな調律って難しいんですね。

そんなこと細かくチューニングしても、実はギターは完璧な調律で…鳴らない楽器なのだ。それを彼らはつねに演奏しながら調整している。

・・・演奏しながら調律!
ギターって、フレットがあって出せる音の高さが決まっているので、演奏中に音程の微調整はしないのかと思っていたんですけど、そんなことないんですね。
例として、スティーヴィー・レイ・ヴォーンさんが挙がっていました。

ミュージシャンで良い例を上げれば、それはスティーヴィー・レイ・ヴォーンだ。弦一本が、全体的に少しでもずれれば、演奏中につまみを『クイッ』とすぐチューニングし直す…自分のソロ演奏中にだ。ワンポイント、フレットでのみずれているカ所は、自分の指の圧力で調整している。またはビブラートや微妙にチョーキングさせて音をフラットに合わせる…。

ソロ演奏中にもつまみを動かすというのは驚きです。
つまみをいじる余裕があるなんてすごいですね。
あとは押さえる強さを変えたり、チョーキングをしたりもするみたいです。

ということは、ピアノもタッチでピッチが変わる・・・?

そこでふと思いました。
「ということは、ピアノも押さえ方で音程が変わったりして…!」

そう思い調べていると、なんと、いらっしゃいました!
ピアニストの藤井一興さんは、演奏中のタッチを変えることで、ピッチをコントロールしているそうです。
(参考URL: http://バイオリン上達.com/140ontei/yoiontei.html)

本当にそんなこと出来るの!?と思ったのですが、この演奏を聞いて納得してしまいました。

ドビュッシーの和音ってこんなに綺麗だったっけ!?
と思い、他の方の演奏とも聴き比べてみたのですが、やはり彼の演奏は特別でした。

SpotifyやHMVの視聴で、他の曲も聞いてみたのですが、どの曲もハーモニーが絶品…!
リンクも貼っておきますね。

HMVの検索ページ↓
http://www.hmv.co.jp/search/advanced_1/category_1%2C2%2C3%2C4%2C5%2C7%2C9%2C10%2C23%2C24%2C50%2C106/formattype_1/genre_VARIOUS_700/keyword_%E8%97%A4%E4%BA%95%E4%B8%80%E8%88%88/pagesize_1/
この中に「試聴あり」と書かれているものは聴けるので、ぜひ聴いてみてください。

Spotify↓

繊細なタッチで、もう他の人のピアノは聴けないんじゃないかと思いました(> <)
どうやったらそこまで細やかな調整ができるのでしょうね…?

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正確なピッチの秘訣は?

倍音を聞いている

調べてみると、この方は小さい頃からドレミファソラシドにない倍音が聞こえていたそうです。藤井さんはインタビュー記事にはこう書いてありました。

私は子どもの頃から耳が敏感で、ドレミファソラシド以外の音が聴こえるんです。それはありがたいことですが、難しさも増えてきます。楽譜の音を正しく弾けばいいというだけでなく、無限の音の中から音色を吟味して演奏しなくてはなりません。ピアノの倍音が聴こえるだけでなく、川のせせらぎ、風がそよぐ音からも倍音を感じ、色が見えてきます。日常生活の中で聴こえてくるあらゆる音に耳を傾け、感性を磨き、音楽に反映したいと思っています。

(引用元: https://jp.yamaha.com/sp/products/musical-instruments/keyboards/pianist-lounge/special/002/)

ピアノだけでなく、自然の音からも倍音を感じ取れるなんて、すごいですね…!

ピアノの音色はノイズで決まる

私たちは、強く弾いた時と弱く弾いた時のピアノの音色を区別することができます。
しかし、実験によれば、強く弾いた時のピアノの音からノイズを取り除いたものと、弱く弾いた時の音は区別できないそうなのです。
このことからピアノの音色はノイズの量で決まると考えられます。
(参照URL: http://www.piano.or.jp/report/03edc/brain/2011/12/07_13493.html )

これらノイズの大きさは、

  • 指先の皮膚の厚み
  • 指先のどこで鍵盤に触れるか
  • 筋肉をどれだけ固めるか

などの様々な要因によって変わり、その違いが音色の違いを生み出すのだそうです。

ただ、ノイズの違いだけでピッチまで変わって聞こえるとしたら、驚きですね・・・。
まだまだ分からないこともたくさんありました。

まとめ

生まれながらにして倍音の混ざり具合を気にして演奏していたなんて、自分との次元の違いを痛感しました。
と同時に、ネットを通じて、そんな一流の人の思考回路が学べるなんて、いい時代に生まれたなと思います。

皆さんも楽しい音楽ライフを!(^^)v

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