実例付き!楽譜を移動ドに変換する方法。簡単な言葉で解説!

こんにちは、ふぅです。

以前の記事で、尺八で簡単に吹ける曲を特集したのですが、
この時に、「譜面を移動ドに変換する」という言葉が出てきました。
→「移動ド」って何?という方はこちらもどうぞ

しかし、

「譜面を移動ドに変換するなんてさらっと言われても困るよ…!」

という方もいらっしゃると思ったので、

楽譜を移動ドで読む方法をお伝えすることにしました。

スポンサーリンク

大まかな流れ

まずはざっくりと手順を説明します。
大まかな流れは、

①調号(シャープやフラット)のつき方を見て、固定ドの何の音が移動ドのドになるかを確かめる
②①で読み取った移動ドのドになる音を基準に、五線譜での位置からドレミファソラシドを読む

となります。

それでは各手順について見ていきましょう。

①調号(シャープやフラット)を見て、移動ドのドになる音を確かめる

この方法は調号の種類によって異なり、次の3パターンがあります。

  1. シャープがついている場合
  2. フラットがついている場合
  3. 何もついていない場合

それぞれについて説明していきますね。

①シャープがついている場合

シャープがついているときは、最後のシャープがついた音が移動ドの「になります。

例として、次のように調号がついている場合を考えてみましょう。

この譜面で最後にシャープがついているのは、「ド」(固定ド)ですね。
なので、固定ドの「ド♯」が移動ドのシの音になります。

図式化するとこんな感じです。

固定ド 移動ド
ド♯

これを基準に固定ドと移動ドを対応させると、

固定ド 移動ド
ファ♯
ファ
ド♯

となります。

ここでは分かりやすくするために対応表を作りましたが、
実際に楽譜を読む時には作りません。

もっと簡単に読むコツがあるので、次の章で説明します。

念のためもう一つ例を見てみましょう。
こちらの譜面を見てください。

先ほどの例と同様、最後にシャープがついている音を確認します。
すると、「ミ」(固定ド)に最後のシャープがついていますね。
なので、固定ドの「ミ♯(ファ)」の音が移動ドの「シ」の音になります。

これを基準に固定ドと移動ドを対応させると、

固定ド 移動ド
ファ♯
ソ♯
ラ♯
ファ
ド♯
レ♯
ミ♯(ファ)

となります。

②フラットがついている場合

今度はフラットのついている場合です。
フラットがついている時は、最後から2番目にフラットがついた音が移動ドのの音になります。

こちらの譜面を見てください。

上の図だと、最後から2番目にフラットがついてるのは「ミ」(固定ド)ですね。
なので、固定ドの「ミ♭」が移動ド読みでのドの音になります。

シャープの時と同様、対応表を作ると、

固定ド 移動ド
ミ♭
ファ
ラ♭ ファ
シ♭

となります。

例外
フラットが一つの時は、上記の方法が使えないので、固定ドのファが移動ドのドの音だと覚えましょう。

対応表はこうなります。

固定ド 移動ド
ファ
ファ

③何もついていない場合

この時は、移動ドと固定ドの読み方は同じです。

念のため対応表を書くと、

移動ド 固定ド
ファ ファ

となります。

スポンサーリンク

②五線譜での位置からドレミファソラシドを読む

①では調号のつき方から、移動ドの「ドレミファソラシド」全ての音について、対応する固定ドを考えましたが、
実際に調号から判断するのは「固定ドのどの音が移動ド読みの『ド』になるか?」だけです。

移動ド読みのドの音の五線譜上の位置が分かれば、書かれた音符がどれくらい移動ドの「ド」から離れているかをみることで、移動ド読みができます。

固定ドの時は「ド」が基準だったのが、移動ド読みの時は基準の音が変わると考えると分かりやすいかもしれません。

具体例を確認していきましょう。
下の譜面を見てください。

まずは調号から、「移動ド読みの時にドになるのは、固定ドの何の音か」を探します。
フラットがついている時は、最後から2番目に♭がついた音が移動ドの「ド」になるのでしたね。
これで、ミ♭(固定ド)が移動ドのドになると分かりました。

あとは移動ドの「ド」の音との五線譜上の位置関係を見て移動ド読みをします。
この例だと、移動ドの「ド」は固定ドだとミ♭ですね。
ミ♭が移動ド読みの「ド」になるので、そこからの音の高さを見ます。

ここで、固定ドのミ♭の五線譜での位置を確かめましょう。

この位置ですね。

この音符と今考えている音符との距離を見たいので、
分かりやすいように2つを並べて書いてみました。
左側が考えている音符、右側が移動ド読みで「ド」になる音です。
左側の音は右側の音よりも一つ高いですね。
なので、 左側の音の移動ド読みはレになります。

五線譜上で音を数えるコツは、音符が線の間にあるか、線の上にあるかを意識することです。
仕上げにこの譜面を移動ド読みしてみましょう。

読めましたか?
答えは、 ドララソラードレ|ミ–ソミー|レレレレミ-ドシ|ラーー ですね!

まとめ

いかがでしたか?

今まで移動ドが面倒だな…、と思って敬遠してた方もこれを機に移動ドに親しんでもらえたら嬉しいです!

スポンサーリンク

↓音楽理論関連記事のまとめです。

よろしかったらこちらもどうぞ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする