度数の数え方を楽にする知識①【暗記しない音楽理論】

こんにちは、ふぅです。

昨日はこちらの記事で「度数」とは何かについて解説しました。
https://fu-no-osusowake.com/composing/interval/

今日はその補足で、度数を数えやすくするために覚えておきたい知識です。

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「ミ」からみて「ド」は何度?

皆さんは、「ミ」の音から、「ミ」より上にある「ド」までの音程を聞かれて、何度かパッと答えられますか?

昨日の記事( https://fu-no-osusowake.com/composing/interval/ )で書いた手順をまとめると、次のようになります。

【手順】——————————————————————————————-

まず、二番目の音が、一番目の音から始まるメジャースケール上にあるかを考える

<メジャースケール上にある場合>

  1. 考えている二番目の音が、一番目の音から始まるメジャースケール上の中で何番目かを数える
  2. 数字が1,4,5,8なら「完全」、2,3,6,7なら「長」を頭につける

<メジャースケール上にない場合>

  1. 一番目の音と、「考えている二番目の音より半音上の音」の音程を上の手順で考える。考えている音が一番目の音から始まるメジャースケール上にない場合、「考えている二番目の音より半音上の音」は必ず一番目の音から始まるメジャースケール上にあるため、上の手順が使える。
  2. 頭につく文字が「完全」なら「減」、「長」なら「短」に書き換える。

——————————————————————————————————

まずはこの手順を使って「ミ」と「ド」の音程を考えます。

少々長いので、分からないところがあったら、読み飛ばしてもらって構いません。

では始めます。

まず、「ミ」から始まるメジャースケールの音を考えます。

「ミ、ファ♯、ソ♯、ラ、シ、ド♯、レ♯、ミ」ですね。

しかし、考えている音は調号のない「ド」なので、「ミ」から始まるメジャースケール上にはありません

こういう時は、「一つ目の音」と、「二つ目の音より半音上の音」との音程を考えて、頭につく文字を「短」または「減」に変えましょう。

ここでは「二つ目の音より半音上の音」は「ド♯」ですね。

「ド♯」は「ミ、ファ♯、ソ♯、ラ、シ、ド♯…」と数えると、「ミ」から始まるメジャースケール上の6番目にあると分かります。

なので、「ミ」と「ド♯」の音程は長6度です。

この「長」を「短」に書き換えると、「ミ」と「ド」の音程になります。

というわけで、「ミ」と「ド」の音程は短6度です。

でも、「ミ」から始まるメジャースケールの音を考えるのは面倒だし、6番目というのも数字が大きくて面倒です。

この音程が何度かを調べるのにはもっと簡単な方法を使います。

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「ド」と「ミ」の音程から考える

実は「ミ」と「ド」の音程は、「ド」と、ドより上にある「ミ」の音程を考えると簡単に分かります。

まずは「ド」と「ミ」の音程を考えましょう。

「ミ」はもちろん「ド」から始まるメジャースケール上にあり、「ド、レ、ミ…」と数えると、3番目にきますね。

なので、「ド」と「ミ」の音程は長3度です。

ではここから本題です。

「ド」と「ミ」の音程から「ミ」と「ド」の音程を求めます。

この時に使うのが次の2つの法則です。

  1. 「一番目の音と二番目の音の音程の数字」+「二番目の音と一番目の音の音程の数字」= 9
  2. 「一番目の音と二番目の音の音程」と「二番目の音と一番目の音の音程」は長・短、増・減が逆になる

今回は一番目の音が「ミ」、二番目の音が「ド」です。

「二番目の音と一番目の音の音程」は「ド」と「ミ」の音程、つまり長3度ですね。

まずは1の法則を使って数字を考えます。

「一番目の音と二番目の音の音程の数字」と「二番目の音と一番目の音の音程の数字」の合計が9になるようにします。

「二番目の音と一番目の音の音程の数字」、つまり「ド」と「ミ」の音程の数字は3なので、「ミ」と「ド」の音程の数字は6ですね。

そして、2の法則で、頭につく文字を考えます。

「ド」と「ミ」の音程の数字の前には「長」がついているので、「ミ」と「ド」の音程の数字の前につくのは「長」の反対の「短」と分かります。

これで、「ミ」と「ド」の音程は短6度と分かりました。

まとめ

今回は思ったよりも長くなってしまいました…(- -;

かなりぐだぐだしてしまいましたが私の中で、今回の方法は、

  1. 2つの音をひっくり返す
  2. 足して9になるようにする
  3. 長・短、増・減を入れ替える

というノリです(^^;

さて、これを読んで、

「『ミ』と『ド』は入れ替えればいいのは分かったけど、『シ』と『ファ♯』とかはどうするの?」

というような疑問を持った方もいるかもしれません。

これについては次の記事で紹介しましたので、読んでいただけると嬉しいです(^^)

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