今日友達と電話をしていたら、絶対音感 の話題になりました。
その時の私の例えが、我ながら当たってると思ったので、シェアします。
※ここでいう絶対音感とは、音を聞いた瞬間「ドレミファソラシド」(と半音)のどの音なのかが分かるというものです。
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絶対音感は英語に似ている
英語が聞き取れない理由
皆さんは英語のリスニングテストで、「単語が聞き取れない」という経験をしたことはありませんか?
私たち日本人は、英語の音を無意識のうちに、日本語の「アイウエオ」のどれかに分類してしまいがちです。
しかし、英語には日本語にはない音がたくさん含まれています。
その違いを細かく聞き分けないと英語の聞き取りは難しくなります。
例として、「ア」の音を考えてみましょう。
英語で日本語の「ア」にあたる音は少なくとも3種類あります。
1.「エ」に近い「ア」(発音記号:æ) 例:apple
2. 力を抜いて短く発音する「ア」(発音記号:ʌ) 記号 例: up
3. 2よりもさらに力を抜いて発音する「ア」(発音記号:ə) 例: about
(参照元: https://eikaiwa.weblio.jp/column/study/pronunciation/english-pronunciation)
例に挙げた、apple,up,about を日本語読みすると、
「アップル」、「アップ」、「アバウト」になりますね。
意識しないと、どれも同じ「ア」に聞こえてしまいます。
日本人の中ではこの3つの音がすべて「ア」として頭の中に入っているからですね。
これと同じことが絶対音感を持つ人の頭の中でも起こっているのです。
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絶対音感も音を聞いてない
これだけでは英語と絶対音感がどう関係するのか、まだピンとこないと思うので、エピソードを交えて説明します。
私の中学では、毎年合唱コンクールがありました。
当時の私は、
「絶対音感を持っているのだから、音を間違えるはずがない」
と思い、楽譜通りの音を出していました。
しかし、一緒に歌っている人から、「音が合ってない」と言われてしまいました。
当時の私の頭の中では、はどんな音も「ドレミファソラシド」の音のどれかに分類していました。
むしろ、
「世の中には、『ドレミファソラシド』しかない」
ぐらいに思っていたかもしれません。
しかし、同じ「ド」でも、「高めのド」と「低めのド」があります。
当時の私には、「高めのド」を聞いても、「低めのド」を聞いても、同じ「ド」に聞こえていました。
そのため、私は周りの音を全く聞かず、「ド」と見ただけで、自分の記憶の中の「ド」の音を出していたのです。
他の人の「ド」の音とずれてしまうのもうなずけますね。
それからは、他の人と歌うときは、実際に出している音をよく聞いて、同じ音を出すように心がけました。
絶対音感はすごくない。
ここまで読んできた皆さんは、
「なーんだ、絶対音感って大したことないじゃん(笑)」
と思われたことと思います。
はい、その通りです。
なので、「私には絶対音感なんてないよ…。」などと落ち込む必要は全くありません。
これを読んだ皆さんに、絶対音感がどういう感覚なのかが伝われば嬉しいです(^^)
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