こんにちは、ふぅです(^^)
これまで、「電子ピアノと生ピアノの比較」ということで、2回に渡って投稿をしてきました。
電子ピアノと生ピアノの比較①子供に与えるならどっち?(電子ピアノ編)
https://fu-no-osusowake.com/diary/acousticorelectricpiano/
電子ピアノと生ピアノの比較②子供に与えるならどっち?(生ピアノ編)
https://fu-no-osusowake.com/diary/electricoracousticpiano2/
今回はその最終回です。
前回までの電子ピアノと生ピアノの比較をもとに、「結局どっちがおすすめなの?」というところをまとめていきたいと思います。
スポンサーリンク
目次
予算が許せば生ピアノを
これまでの投稿に書いた、電子ピアノと生ピアノのメリット・デメリットは次の通りでした。
電子ピアノ
メリット:デモソングなどで幅広い音楽に触れられ、簡単な作曲もできる
デメリット: 音の繊細なコントロール力が身につかない、音色に乏しく練習していて飽きる
生ピアノ
メリット: バリエーション豊かな音色で感性が刺激される、音の繊細なコントロール力が身につく
デメリット: 電子ピアノのようなジャンル別のデモ演奏・自動伴奏や作曲機能はない
ここで考えてみたいのが、「どちらのデメリットがより致命的か」です。
生ピアノのデメリットは、いくらでも克服手段はあると思います。
ジャンル感覚ならCDを聴けば身につくし、作曲はピアノをきちんとやってきた人なら、大人になってからでもすんなりとできると思います。
しかし、電子ピアノのデメリットである、「指のコントロール力が身につかない」というのは大人になってから克服するのは難しいです。
子供の方が動きを覚えるための飲み込みもよく、また指のコントロール力を身につけるには時間がかかるため、子供のうちから細かい音を弾き分けられる指を作っておくことをおすすめします。
小さい頃から練習の積み重ねで身につけた、しっかりとした指は一生の財産になりますよ。
また、生ピアノで身につく音色を聞く力は、作曲力にも影響してきます。
作曲にも、強弱や音色のコントロールは必須です。
私はこういう音の細かいニュアンスを最近になって初めて意識したため、聴きとれるようになるまで時間がかかりました。
毎日生ピアノの音に触れていたら、繊細な音を聞き分ける耳も身についたのではないかと思います。
電子ピアノしか買えない時にやっておきたい対策
もし事情があって電子ピアノしか手に入らないようでしたら、やっておきたいことが3つあります。
それは、
- 生ピアノでの練習
- 電子楽器以外の楽器を手元に置き、毎日触れる
- 電子ピアノのメリットを活かし切る
です。
順番に説明していきますね。
生ピアノでの練習
これは言うまでもないですね。
お近くの公民館やスタジオで、生ピアノを借りて練習するのです。
公民館だと朝、昼、夜の時間帯ごとに区切られていて、各時間帯で2000円するかしないかくらいで借りられます。
スタジオだと場所にもよりますが、安いところだと1時間1000円台というのもありました。
また、音楽教室の中にはレッスン中以外でもピアノを借りられるところもあるので、それを利用するのも手だと思います。
他の打楽器を手元に置き、毎日触れる
たとえ生ピアノを借りられたとしても、それが週に1〜2回程度だと、細かい音の違いを聞き分ける耳は身につきません。
細かい音の違いを聞き分ける力を身につけるには、やはり毎日楽器に触れる必要があります。
でも、生ピアノで練習する機会を増やすというのは難しいという方も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、「電子楽器以外の楽器に毎日触れる」ことです。
電子楽器というのは、電子ピアノや電子ドラムのように、あらかじめ録音した音しか出せない楽器です。(電子楽器についての詳細はこちらのページもご参照ください。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1453219144)
これに対し、電子楽器ではない楽器は、細かいタッチの差で音色が大きく変わります。
そのため、電子ピアノでは身につかない細かい音の違いを感じ取り、表現する力を補強することができるのです。
特に、音の違いを感じ取る力は格段に伸びます。
私が細かい音色の差が分かるようになってきたのは、ウッドサックスを毎日吹くようになってからだと思います。(ウッドサックスについてはこちら http://gakki.temiruya.com/archives/6000/5000/)
ウッドサックスは同じ押さえ方でも吹き方や口へのくわえ方で、思った音色どころか正しい音すらも出なくなるので、コントロールが非常に難しいのですが、その分音に対する感性は磨かれるし、色々な音が出て楽しいですよ。
楽器については、お子様が興味を持ったものなら何でもいいと思います。
ちなみに、エレキギター・エレキベースは電子楽器ではないので大丈夫ですよ。(こちらのページにも解説してあります。https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1453219144)
曲を弾けるようになる必要はなく、毎日楽器に触れていろんな音を楽しむだけでも十分効果はありますので、気楽に試してみてはいかがでしょうか。
スポンサーリンク
電子ピアノのメリットを生かしきる
すでに話したように、電子ピアノには生ピアノにはないメリットもちゃんとあります。
せっかく電子ピアノを買うのですから、電子ピアノの良さを生かしてあげたいですね。
電子ピアノの魅力は、ジャンル別のデモソングや、作曲機能にボタン一つでアクセスできるということでした。
ボタンを色々押しているうちに、楽しみながらジャンル感覚や作曲が身についていくので、この利点を生かさない手はありません。
ですが、電子ピアノの種類によっては、デモソングもただずらっと並んでいるだけだったり、作曲機能もなかったりして、それこそただの劣化版生ピアノになってしまいます。
そこで、個人的におすすめできる電子ピアノを紹介しますね。
個人的におすすめできる電子ピアノ
私が使ったのは、YAMAHAのCVP-92でした。
CVP-92自体もヤフオクで売っているのですが、今では後継機種も出ているようです。
CVP-92のヤフオクページ https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/CVP-92/2084053236/
CVP-92の後継機種 https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/pianos/clavinova/index.html(ページの下の方のCVPで始まるやつです。)
なにせCVP-92は20年前の機種なので、音色も機能も大分進化しているはずです。
データの保存はフロッピーですし(^^;
ただ、今の機種は機能が増えすぎて逆にいじりづらくなっていないかは心配です。
実物を見て決められることをおすすめします。
まとめ
ここまで、生ピアノと電子ピアノの違いについて触れてきましたが、物は使いようです。
それぞれの特徴をしっかり踏まえた上で、それを最大限に生かした練習ができるといいですね!
スポンサーリンク