こんにちは、ふぅです!
今日は管楽器の構造についてのお話です。
皆さんは、この楽器の一番低い音ってどれくらいだと思いますか?
大きさは大体ソプラノリコーダーと同じくらいです。
背景のA4のクリアファイルよりはちょっと大きいですね。
では、実際に音を聞いてみましょう。
ウッドサックスの音
思ったよりも低かったのではないでしょうか?
同じ大きさのソプラノリコーダーと聞き比べると、
楽器の大きさの割には音が低いことがお分かりになるかと思います。
ソプラノリコーダーの音
この秘密は、管の構造にありました。
管楽器の構造の分類
管楽器の構造には2種類あり、開管構造と閉管構造があります。
閉管構造の方が条件が厳しく、
閉管構造であるためには、
- 演奏時に管の片側がふさがっている
- 管の形が円筒形
の両方の条件が満たされていないといけません。
それ以外のものは開管構造です。
ポピュラーな楽器の中で閉管構造をとるものはクラリネットのみです。
クラリネットはリード楽器なので、演奏中に片側がふさがっており、管も円筒形になっています。
なので、閉管構造の条件を満たしています。
では他の楽器はどうでしょうか?
リコーダーは、歌口のすぐ下に穴が開いているため、閉管構造ではなく開管構造ですね。
また、普通のサックスも管が円錐形なので、これも開管構造です。
今見てきたように、ほとんどの楽器は開管構造をとっています。
ウッドサックスの構造
これを踏まえてウッドサックスの構造を見てみましょう。
写真のように、リードがついており、このリードをくわえて演奏します。
穴は全てふさぐ時を考えるので、閉管構造の一つ目の条件「演奏中に管の片側がふさがっている」という条件は満たしていますね。
では、二つ目の条件「管が円筒形」というのはどうでしょうか?
パッと見る限りだと、下が広がっていますが…、
中をよく見ると、空気の通り道である管の形は円筒形です。
このウッドサックスは、数少ない閉管構造の楽器だったのです!
閉管構造の楽器は同じ長さの開管構造の楽器よりも1オクターブ低い音がでます。
この閉管構造が、小さくても低い音を出すポイントだったのです。
まとめ
ウッドサックスが小さくても低い音が出る理由が閉管構造にあることがお分かりいただけましたか?
普段は意識しない楽器の構造も、こうして観察してみると発見がありますね!
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